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シャンソン歌手  増村うらら さん  (その2)

コンサートの企画をはじめ、歌の指導や舞台衣装にどんどんアイデアが湧き出るうららさんは、所沢で新しいスター育てるのが夢とか。ぜひ実現していただきたいものです。── by ゴマッジョ (Photo:Kennji Kuramoto)

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≫≫ 大スター歌手たちと競演 ≪≪

ゴマ うららさんはいままで、ご自身で数多くのコンサートをプロデュースされたそうですね。

うらら ええ。日本の先生方って、ご自分でコンサートはされないじゃないですか。私は自分勝手に勇気をもって、どんどん企画しました。
 こういうコンサートをしたいなと、上手な方を4人くらいゲストに呼んで、伴奏も一流の人を頼んで、私は前座で歌わせてもらう。そうすれば、お客さんはお金を払っても後悔しないだろうと。自分が上手くやらなくても…。

ゴマ 失敗すれば、踊ればいい(笑い)。

うらら そうそう(笑い)、そういう感じ。で、いつも満員になったの。

ゴマ 市民文化センターのミューズではずいぶん開かれているそうですね。

うらら ミューズでは17~8年前から、10回以上やっています。
 で、3~4年経ったあるとき、たまたま私の近くに住んでおられる方が石井好子さんの親友だという縁があって、「ぜひ所沢でコンサートを」と、日本シャンソン協会の専務さんから電話がかかってきたんです。そのとき、石井好子さんは協会の会長さん。恐れ多くて呼べないじゃないですか。
 でも、「いや、そちらのコンサートが素敵だと聞いているから出たいと言う」というわけ。それで私、引き受けちゃったんですよ(笑い)。
 いつもは小ホールのキューブホールでやってるけど、大きいところでしたいというので、マーキーホールでやることになったの。

ゴマ マーキーホールは何人くらい入るんですか?

うらら 800人近く入るの。引き受けたからには、チケットを売らなければと、必死になったのね。それで私、マツゲをつけて、帽子とサングラスで、駅やバス停でチケットを売ったの。そのために真っ白な大人用の三輪車を買って、それに広告を立ててあちこち走り回ったんですよ。そのお蔭で、1か月半で、全部売れたんです。そしたら、協会から叱られちゃった。

ゴマ えっ? どうしてですか。

うらら 「そんなに早くから売れたら困る、こちらにも行きたい人がいるんだから」って。勝手なことをするなと叱られたけど、2回目もまた1か月半で売れちゃった。結局、3回したけれど、出演料や音響などいろいろ重なって、けっこうな赤字でした。

ゴマ 石井好子さんの他に、どんな方たちが出たんですか?

うらら 芦野宏さん、戸川昌子さん、ピーコさん…。

ゴマ えーー! そんなそうそうたる人たちと一緒に歌われた。

うらら ええ、前座で1、2曲歌いました。
 そのあと、いろんなところから、グループコンサートとか、チャリティーコンサートしませんかとか声がかかったんです。
 だけど大勢でやるのは面倒だし、私にはチケットを売るのを期待されてるから大変なんですよ。歌うだけで呼んでくれるのならいいんだけど(笑い)。

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≫≫ 所沢に10人のプロ歌手を ≪≪

ゴマ 新所沢のネイヴでの、生徒さんたちとの定期的な発表会には何度かうかがっていますが、みなさん、衣装が大変ですよね。

うらら そうでもないのよ。いまは外国製の安いものが手に入るし、男の人って、ほとんど同じでもちょっと変えただけで気がつかないでしょう。
 私、自慢じゃないけど、舞台衣装はすごいんですよ。

ゴマ モノトーンがいいですね。

うらら 好きなんですよ、モノクロが。シャンソンってモノトーンでしょ。
 だいたい、みんなと同じことをするのが嫌で。

ゴマ 私といっしょですね。人ができることは、自分がする必要がない、と。

うらら そうなの。ほかの人にお任せして、そばで見てればいいでしょう。
 で、私、エバっちゃうけど、人とは違うアイデアがどんどんでてくるの。
 私は音符が読めないし、むしろ生徒さんのほうが読めたりする。ですから、どうやって教えようかと考えて、モノマネから教えることにしたの。
「この歌があります。では、コーちゃん、越路吹雪さんが歌うとこうなって、石井好子さんだとこう、金子由香利さんならこう」と、5人ぐらいのマネをして歌うんです。美空ひばりさんだったら…。

ゴマ あれっ!? ひばりさんはシャンソンを歌いましたっけ? 「Too Young」とか、ジャズなら聴いたことがありますが。

うらら もし歌ったら、こうなると(笑い)。
 そうすると生徒さんがわかってくれるんですよ。「あなたはこういうタイプだから、金子さんふうにしたらどう…」。そうしたら、声が出てくるんですよ。

ゴマ なるほど、なるほど。だけど、金子由香利さんなんかももう大ベテランですよね。若い生徒さんにはあまりなじみがないのでは。
 不勉強ですみませんが、いまのシャンソン歌手ではどういう人が活躍を?

うらら いまはねー、あまりスターがいないのね、素敵な人が。だから、所沢で出てきてくれると嬉しいんだけれど。

ゴマ 私も昔は、けっこうシャンソンを聴きに行きました。銀巴里とか、銀座日航ホテルのミュージックサロンで、高英男や丸山(美輪)明宏を聴いたり。
 当時は貧乏学生でしたが、チケットはそんなに高くはなかったですね。

うらら そうなの。いまは高いですよね。シャンソン喫茶があまり流行らなくなったのは、それもあるかも。逆もあるかもしれないけど。銀巴里は2000円以下だったし、渋谷のジァン・ジァンはもっとずっと安かった。
 銀巴里やジァン・ジァンはなくなったし、吉祥寺のラ・ベル・エポックも2年前に閉店してしまって。
 先日も都内のコンサートに行ったんですけど、電車賃を入れると、8000円以上になってしまう。それでも、コーちゃんや金子由香利さんみたいに魅力的な人が出てるなら惜しくはないんだけれど。

ゴマ うららさんに頑張っていただかなくては。
 ところで、改めて、お好きなシャンソンの歌や歌手は?

うらら 歌は、急に言われてもすぐには出てこないわ、いっぱいありすぎて。
 歌手だとアズナブールがものすごく好きよね。最近ちょっと変わってきて、ムスタキの静かな雰囲気がいいなー、と。でも、やっぱりいろんな人が好き。

ゴマ シャンソンの魅力については?

うらら 私はシャンソンについて書くときいつも、「フランスの演歌です」って書くの。そこをね、みんな気取りすぎるのよね。私は気取るのは好きだけど、歌では気取らないわね。日本人はブランド好きだけど、中身が大事でしょ。人間的な魅力を感じさせるものじゃなくてはね。シャンソンは演歌よ。

ゴマ そう思います。大衆的で生活の中に溶け込んでいるものですよね。ジャズはアメリカの演歌だし。
 ところで、これからやりたいことは何ですか?

うらら やっぱり、所沢に素敵なプロが10人くらい生まれることね。ここ何年かのうちに実現したいと思ってます。
 そして、そのプロの歌を気軽にいつでも聴ける場所があればいいなと。

ゴマ 私の思いと同じですね。所沢を「音楽の街」として盛り上げて行きたい。そして、好きな音楽をいつでも聴いたり、自分でも参加できる環境をつくりたいと思っています。音楽を生活の中に…。

うらら そうなの、そうなの。シャンソンだけじゃなくどんなジャンルでもいいから、音楽を楽しめる場所がもっとほしいわね。

ゴマ そのためにもなればと、このサイト、ptoko(ピートコ)を立ち上げたいと思ったんです。
 うららさんのパワーがあれば、夢はかなうはずです。少しでもお役に立てるところがあればと思っています。ご活躍を期待しています。
(2011.8.3取材)